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去年度のプログラムレポート

昨年度(2022年)1月に5日間にわたり実施した「人口減少の中に『希望』を見出す本気の社会科見学 2040年の日本を体感しにいこう。五島列島タイムワープスタディー」の様子を五島在住のライターの皆さんが、レポートとしてまとめてくださいました。

今年の内容とは一部異なりますが、プログラムの雰囲気を掴んでいただけるので、ご興味のある方はご一読ください。

協力:市民ライターグループfumoto

1
模擬市営バスに乗り込み出発

9:50 島市役所集合
10:00 五島市役所出発

五島市役所に集合したあと早速五島バスに乗り込み、早速1校目の廃校に向かいます。「今回は、単なる廃校の活用方法を検討してもらうイベントではない」という前提のもと、人口減少の象徴ともいえる廃校を巡ることにより、現代社会で起きている問題を痛感しつつ「どのようにしたら世の中の問題は解消されるのか?」「自分には何ができるのか?」と考えるきっかけを作るツアースタート。

2
廃校の教室で座学をスタート

10:20-10:30【1校目】旧岐宿小学校

五島市役所職員によるガイドを楽しみながら到着したのは、立派な佇まいが印象的な旧岐宿小学校。一見、外観に大きな傷みはなく、校舎としての機能を十分に果たしそうに見えることから「立派な校舎なのに放置されているのはもったいない」「何か、別の使い道はないのか」といった声も。

平成29年度より新校舎となった岐宿小学校には、旧岐宿小学校と同時に廃校となった山内小学校と川原小学校に通っていた児童も通学してきます。そのことを五島市役所職員が説明すると参加者からは「都会ならばバスや電車で通学することも可能だが、五島市は交通の利便性が高いとは考えにくい。自宅から学校までは、どのように通学しているのか?」との質問の声が。「スクールバスを運行して送迎している」と、五島市役所職員が回答すると「決まった時間のみ運行するスクールバスに乗車しなければ帰宅できないという状況に正直驚く。

自分が学校に通っている頃は、友達と一緒に話しながら、徒歩で下校する時間が楽しかった。しかし、そのような経験ができない子供達がいるのかと思うと、色々なことを考えさせられる」といった意見が聞こえてきました。

3
立派で真新しい廃校を見学

10:40-11:20【2校目】川原小学校

旧岐宿小学校で見た廃校の姿に衝撃を受けながら、2校目として向かった先は旧岐宿小学校と同時期に廃校を迎えた川原小学校。校門をくぐると目の前に現れる体育館には、当時通学していた児童が母校に対し感謝をつづったメッセージが描かれています。さらに、各教室にも廃校を迎えるにあたって思い思いに描いたとされるメッセージやイラストが当時のままで黒板に残されていました。

4
農業法人が活用している廃校も

11:34-11:45【3校目】浜窄小学校

五島市内にも地域創生における一つの手段として活用されている廃校があります。2校目として訪れた浜窄小学校もそのうちの一つで、平成31年3月に閉校となり、現在は農業法人が活用しています。地方の課題でもある雇用拡充に一役買う廃校の姿を見た参加者の表情が、地域に取り残された廃校を見ていた時とは打って変わり、明るく未来に希望を感じたように見受けられたのが印象的でした。

5
廃校を見続けることで少子化を実感

11:50-12:30 昼食
13:00-13:15【4校目】

4校目として向かった山内小学校も、旧岐宿小学校、川原小学校と同じく平成29年3月に廃校を迎えました。山内小学校も川原小学校同様、かつては児童が学んでいた様子が分かる光景が広がり、学び舎として長い歴史、多くの子どもたちを育ててきた残像が垣間見えます。

参加者の中には「少子高齢化が進んでいることはもちろん理解してきたが、このような風景を目の当たりにすると、虚無感を覚え、どこか切なさを感じる」と目を潤ませながら廃校を迎えた先に朽ちていく校舎の様子を眺める方も。

川原小学校にて五島市役所職員による座学を実施。五島市の人口推移や廃校数をもとに人口減少が加速化している現状を踏まえ、これらに向けて地方自治体がどのような施策を行っているのかについて学びました。子育て支援と地域福祉の充実に注力する五島市の取り組みに対し、参加者の関心は高く、真摯に耳を傾けていました。

6
老朽化が進む小さな分校に立ち寄る

13:25-13:30【5校目】本山小学校雨通宿(うとじゅく)分校

5校目として向かった本山小学校雨通宿分校。小道の傍らにひっそりと建つ校舎は、こじんまりとした造りが特徴的です。校舎を見た参加者からは「これほどまで小規模な造りの校舎は初めて見た」と驚きの声が上がりました。

また、五島市には雨遠宿分校のように廃校となった小規模の校舎が点在していることを知った参加者からは、「以前より少子高齢化が進むことは予測されていたはず。なぜ、小規模の校舎を創立したのか」と疑問の声も。

当時のことを知る人はおらず、明確な答えには至らなかったものの「昭和は現代とは異なり、5人兄弟や6人兄弟が一般的であった。当時は、これほどまで少子高齢化が進むとは予測できなかったのでは?」といった憶測が飛び交いました。

7
スペシャルゲストを囲んでのダイアローグ

14:00-14:30 スペシャルゲスト河合雅司さんによるミニプレゼン
1430-16:00 ダイアローグ

大幅な人口減少に伴い、少子高齢化が加速化した五島市内では、平成に入り令和4年現在に至るまで25の小学校と8の中学校が廃校となりました。

一見、離島だからこそ起きたような問題だと思われがちですが、実は、五島市で起きていることは、未来の日本では都市部、地方関係なく起こりうることが予測されるといいます。

特別ミニプレゼンとして行われた河合氏の講話では、人口減少は日本経済にさらなる危機をもたらすリスクがあることも解説。参加者からは、「廃校を実際に見て、人口減少が深刻化していることへの衝撃と将来への不安を感じた」という意見が上がりました。

一方で、「都市部にいると少子高齢化が深刻化していることは実感しづらい。今後の日本で起きることを目の当たりにし、自分の人生を見直すきっかけとなった」という前向きな意見や、「今回のイベントを通じて新たな価値観が創出できただけではなく、自分の本質を見直す機会を得ることができた」といった喜びの声も聞かれました。

デジタル社会となり、情報の取捨選択が難しい時代を迎えた昨今。目で見て、体感して得るリアルな感覚こそ問題解決能力の育成へと繋がります。

イベントの終盤で河合氏が述べた「今日感じたことは必ず次に繋げることが重要。体感して終わりではなく、ぜひ、今後の人生に活かしてほしい」という言葉に、力強くうなずく参加者たちの姿が印象的でした。

2
廃校の教室で座学をスタート

10:20-10:30【1校目】旧岐宿小学校

五島市役所職員によるガイドを楽しみながら到着したのは、立派な佇まいが印象的な旧岐宿小学校。一見、外観に大きな傷みはなく、校舎としての機能を十分に果たしそうに見えることから「立派な校舎なのに放置されているのはもったいない」「何か、別の使い道はないのか」といった声も。

平成29年度より新校舎となった岐宿小学校には、旧岐宿小学校と同時に廃校となった山内小学校と川原小学校に通っていた児童も通学してきます。そのことを五島市役所職員が説明すると参加者からは「都会ならばバスや電車で通学することも可能だが、五島市は交通の利便性が高いとは考えにくい。自宅から学校までは、どのように通学しているのか?」との質問の声が。「スクールバスを運行して送迎している」と、五島市役所職員が回答すると「決まった時間のみ運行するスクールバスに乗車しなければ帰宅できないという状況に正直驚く。

自分が学校に通っている頃は、友達と一緒に話しながら、徒歩で下校する時間が楽しかった。しかし、そのような経験ができない子供達がいるのかと思うと、色々なことを考えさせられる」といった意見が聞こえてきました。


1
データから見る二次離島

日本列島には10年に一度の大寒波が到来する予報が出ていたこの日。二次離島の久賀島に行く予定で、荒天で船が欠航した場合は、福江島の玉之浦地区に変更という計画も、大寒波の影響を受け海上、陸上共に中止。午後から市役所会議室にて座学とダイアローグのみに変更となりました。

五島市職員の松野尾氏による講義スタート。資料に沿って、島の人口の推移、二次離島の交通インフラの現状について説明があり、その将来像についても言及がありました。都会とは全く違う交通インフラの仕組みは想像しにくいためか「デマンド運航の予約方法は?」や「チョイソコ(電話予約制乗合タクシー)とは?」といった質問が出されました。

2
教育・医療・生活のリアルをヒアリング

次に久賀島の生活のリアル、ということで買い物、教育、医療について事務局の鈴木氏が解説。現在、久賀島住人の買い物スタイルは、定期船で福江に行き、スーパーマーケットで買い出し、または福江のスーパーが配布するチラシを見てFAXで注文、約2日後に定期便で田ノ浦港に届いた物を受け取る、というのが主ですが、豊田通商の実証実験では4㎏までの荷物をドローンで配送してもらうことが可能で、3月までは無料で利用できるとのこと。当初予定では、久賀島現地にてドローンが荷物を落下させるところを見学する予定でした。

教育については島に1校だけの久賀小中学校を残したいという思いで始まった「しま留学制度」について説明がありました。現在いる小学生4名、中学生5名は、全員が「しま留学」で他県から来ている子供たちです。地元には未就学児がいますが、島には幼稚園も保育園もないため、毎朝、船に子供だけ乗せられて福江の保育園に通っている、という話に「船が通園バス代わり⁈」と驚きの声があがりました。

医療については島に診療所が一つあるのみで、週に一度、福江から歯科医が来ており、薬は院内処方。入院や手術の時のみならず持病の通院でも福江に行く人が多く、また急患の時にはどうしても対応が遅れる、など、医療面ではより一層厳しい現実が見えます。

2
教育・医療・生活のリアルをヒアリング

次に久賀島の生活のリアル、ということで買い物、教育、医療について事務局の鈴木氏が解説。現在、久賀島住人の買い物スタイルは、定期船で福江に行き、スーパーマーケットで買い出し、または福江のスーパーが配布するチラシを見てFAXで注文、約2日後に定期便で田ノ浦港に届いた物を受け取る、というのが主ですが、豊田通商の実証実験では4㎏までの荷物をドローンで配送してもらうことが可能で、3月までは無料で利用できるとのこと。当初予定では、久賀島現地にてドローンが荷物を落下させるところを見学する予定でした。

教育については島に1校だけの久賀小中学校を残したいという思いで始まった「しま留学制度」について説明がありました。現在いる小学生4名、中学生5名は、全員が「しま留学」で他県から来ている子供たちです。地元には未就学児がいますが、島には幼稚園も保育園もないため、毎朝、船に子供だけ乗せられて福江の保育園に通っている、という話に「船が通園バス代わり⁈」と驚きの声があがりました。

医療については島に診療所が一つあるのみで、週に一度、福江から歯科医が来ており、薬は院内処方。入院や手術の時のみならず持病の通院でも福江に行く人が多く、また急患の時にはどうしても対応が遅れる、など、医療面ではより一層厳しい現実が見えます。

3
玉之浦集落で奮闘する市役所職員

続いて荒天の場合に行く予定だった玉之浦について、玉之浦出身の市役所職員の庄司氏より説明。玉之浦町は、福江島の中では人口減少率が最も激しく、高齢化率が52%という地域です。二次離島の久賀島と同じく、現在は小中学校1校のみとなっています。そんな玉之浦地区に、2019年に地域おこし協力隊としてやって来て、現在「地域プロジェクトマネージャー」の野澤氏が登壇し、これまでの取り組みを紹介。研究者から転身し、今や地域おこしの中心人物となっている野澤さんの生き方に興味津々の方も多く、本人への質問も相次ぎました。

彼がまず最初に任命されたのは「ジビエの活用」。開催した「シカ肉祭り」で地元の人には肉よりも皮の加工の方が好評だったことから、鹿皮のレザークラフトを始め、それが赤ちゃんのファーストシューズ製造販売に発展しました。食用面では、ジビエバーガーの開発も手がけ、空き家だった商店を改装して作った地域の拠点「鶴田商店」をオープンし販売。他にも神楽など伝承文化の継承、使われていなかった公園を整備しての「たまんな収穫祭」などなど、次々と地域にあるものを活かして、住民主体の活動を仕掛けていった野澤さんのお話には勢いがあり、皆さん引き込まれていました。

 座学が終了し、ダイアローグに移る前休憩時間には、見本で並べていた鹿皮のレザークラフト小物を参加者の皆さんが次々と買い求め、展示即売会となる一幕も。

4
地域の方を交えてダイアローグ

今回、見学の出来ないプログラムになってしまったものの、ダイアローグでは一人一人が心に残ったことや、何が出来るのか考えたことなどを率直に語り合っていました。「ミクロの視点とマクロの視点、その両方を持って自由に縮尺の行き来をさせることが大切。島で出逢った人の暮らしに思いを馳せることで生まれる支援もあれば、今回訪問するはずだった(株)拓水さんのように、あくまでもビジネス目線で生まれる地域の経済活動もある。使命感だけではなく楽しみながら活動をやっていきましょう。」という言葉に、参加者一同、深く頷きながらダイアローグは終了しました。

今回の予定変更は残念でしたが、荒天により、人の移動や物流がすぐに停滞してしまう、という島のリアルを体験した2日目となりました。 

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地域の方を交えてダイアローグ

今回、見学の出来ないプログラムになってしまったものの、ダイアローグでは一人一人が心に残ったことや、何が出来るのか考えたことなどを率直に語り合っていました。「ミクロの視点とマクロの視点、その両方を持って自由に縮尺の行き来をさせることが大切。島で出逢った人の暮らしに思いを馳せることで生まれる支援もあれば、今回訪問するはずだった(株)拓水さんのように、あくまでもビジネス目線で生まれる地域の経済活動もある。使命感だけではなく楽しみながら活動をやっていきましょう。」という言葉に、参加者一同、深く頷きながらダイアローグは終了しました。

今回の予定変更は残念でしたが、荒天により、人の移動や物流がすぐに停滞してしまう、という島のリアルを体験した2日目となりました。 


1
市役所水道課の職員からの講義

日本全国が10年に一度の大寒波に見舞われました。その影響を受けてこの日のプログラムは大幅に変更、大曲取水ポンプ場や籠淵浄水場の見学は中止となり市役所での座学が中心となりました。凍結からの水道菅破裂の対応に見舞われる中、五島市役所の職員米山さん・野口さん・吉川さんが駆けつけてくださり、DAY3開始。

10:00-11:30 座学

この日のトピックは水道インフラ。2004年8月に一市五町が合併し五島市が誕生し、その影響により水道事業は統廃合を進めていきます。そして2017年には上下水道1つ、簡易水道3つ、飲料水供給施設1つまでまとめられました。他の島々や自治体と比べると施設の数が多いのが五島市の特徴でもあります。ポンプ場に水を貯めた後、どういった流れで安全に飲める水に仕上げていくのか、職員の米山さんが教えてくれました。一度中間地点の大阪峠導水接合井まで中継ぎし、籠淵浄水場まで重力を利用して落としていくのですが、水源がどこにあるかで、ポンプ場を高いところに置くかどうか変えるのだそう。参加者の皆さんは感心した様子でした。

2
将来水道インフラはどうなるのか?

次に五島市が抱える課題についてのお話です。伸びない収益と技術の継承、そして設備投資が挙がりました。人口減少により収益が増える見通しは立たず、水道自体も年々老朽化しているため、いずれ修繕が必要になります。その為のベテランとなる職員も高齢化しており、地中に埋まった微かな音を聴診器で聞き分けられるような技術者の育成もカギになっています。また、水道管の老朽化に伴い、全体の10%が漏水で家庭に届く前になくなっているのが現状。水道管を少しずつ更新しているものの、100年以上かかる見通しです。

参加する方々の間で特に議題になったのが設備更新時の懸案事項。川原地区の水道は老朽化が進んでおり、更新時期でもあります。しかし、川原地区から給水を受ける惣津地区の更新も同時に行う必要があり、その地域は平均年齢70歳~80歳代の人口8人の地区。山の上に新しくポンプ場を作り、給水をするかどうか懸念されています。途中参加者の質疑応答にも丁寧に対応されました。

3
巨大インフラの未来についてダイアローグ

11:30-12:30 昼食
12:30-14:00 ダイアローグ

ランチタイムの後はダイアローグを開催。「いずれ日本全体で起きる事が島で先んじて起きており、解決策は出しにくい。料金も今後下がることはないだろう」との意見や、午後のダイアローグに備えて準備されたグラフなどの情報を用いた意見も。水道設備は一気につくり上げたものなので、脳トレのアハ体験のように、気が付かないうちに一気に修繕の時期が来るとの懸念の声もあがります。

続いて、今後水道インフラに向けてどんなアクションをとるのが適切か、どんな風に仕組みを作ればいいのか、意見を出し合うフェーズになります。設備更新の懸念事項でもあった、人口8人の惣津地区について。地下水が期待できないため、ドローンもしくは給水車が妥当との意見になりました。「惣津地区のような限界集落では料金を高くするのがいいのでは」「どうしても難しいようなら、水道管が繋がっていないのは格好いいことだと認識してもらうのも方法の一つ。」との声もありつつ、「水道管を全て更新するのではなく、人口減少に備えてどの設備を切り捨てて、どの設備を維持するのか明確にする必要がある」との意見が多数でした。最後にどっと笑いの声が上がったのは水道管版ハザードマップ表。目に見える記録をしておけば、今では浸透したハザードマップのように市民も危機感を持てるのでは、と賛同の声が多くあがりました。

1時間半のダイアローグを終え、この日のプログラムは終了。最後に記念撮影を終えて解散となりました。

2
将来水道インフラはどうなるのか?

次に五島市が抱える課題についてのお話です。伸びない収益と技術の継承、そして設備投資が挙がりました。人口減少により収益が増える見通しは立たず、水道自体も年々老朽化しているため、いずれ修繕が必要になります。その為のベテランとなる職員も高齢化しており、地中に埋まった微かな音を聴診器で聞き分けられるような技術者の育成もカギになっています。また、水道管の老朽化に伴い、全体の10%が漏水で家庭に届く前になくなっているのが現状。水道管を少しずつ更新しているものの、100年以上かかる見通しです。

参加する方々の間で特に議題になったのが設備更新時の懸案事項。川原地区の水道は老朽化が進んでおり、更新時期でもあります。しかし、川原地区から給水を受ける惣津地区の更新も同時に行う必要があり、その地域は平均年齢70歳~80歳代の人口8人の地区。山の上に新しくポンプ場を作り、給水をするかどうか懸念されています。途中参加者の質疑応答にも丁寧に対応されました。


1
地域の若手が「林業の未来」について熱く語る

いよいよ後半に差しかかった4日目。

林業・森林保全の観点から100年先の未来を考えていきます。

9:30 市役所集合
9:45~まずは市役所会議室にて、前半の座学開始

五島出身であり林業経験者でもある大戸誠一郎氏による、森林問題の現状のレクチャー。

2017年に五島市にUターンした32歳の彼は、幼い頃から身近に海があり、大人になった今でもとにかく海が好き。Uターン後、五島の海に返せるものは何か…と考え、「海の保全は山の保全から」と、森林関係の仕事を選択。五島森林組合現場職員として3年間勤務しますが、働き始めた当初、知り合いのほぼ全員から「山で木ば伐って何ばすると?」と言われ、森林伐採の本当の意味を知らない人の多さを知ります。

そこには森林伐採=環境破壊、地球温暖化、土砂災害を招くというネガティブイメージが先行していて、実は『災害防止や環境保全なんだ』ということを知らない人が多いことを実感。

人の手で植えた森林は、人の手を入れてあげないと、成長が滞ったり他の植生にも影響が出て土砂災害を招くことになります。また育つまでに50~60年かかり、自分の世代では終わらないため、未来の子供達のために、最終的にどの木を残していくのかを、人間とは違う時間軸で考えなければならない林業。その仕事内容の過酷さから後継者が育たない現状のなかで、100年先の未来のために、今あるものをどう生かし、何を残していけるのかを、「今」考えなければならないのだと熱く語ります。

2
市役所農林課の職員からの講義

次に五島市農林課の平山氏と川口氏が、五島市の森林に関する現状と取組みについて話されました。日本の国土面積の約7割が森林であり、その4割が人工林。そしてその人工林の約7割が、スギ・ヒノキであり、五島もほぼ同じ状況。戦中の軍儒物資と戦後復興のため大量伐採が続けられ、国内の森林が荒廃。戦後、造林補助事業が公共事業に組み入れられ推進されますが、その後台風などにより各地で大規模な産地災害や水害が発生。森林構造の必要性が国民の間に強く認識されるようになって行きます。

その一方で、政府は戦後の木材価格高騰に対応するため、「木材価格安定緊急対策」を決定。国内森林のさらなる伐採と共に、国外輸入の拡大を推進して行きます。その結果、日本の木材自給率は急速に低下。結果的に日本の木々は、伐期を過ぎてしまっている状況。木材価値の向上、生物多様性の保全、土砂災害防止、水資源を蓄える機能など、間伐があってこそ保たれます。五島市としても、木造化・木質化の推進、地元産木材の販路拡大、未利用材の活用などを積極的に行っていく方針であることを説明し終了しました。

参加者の中には「無知すぎた、目から鱗だった」とおっしゃる方も

2
市役所農林課の職員からの講義

次に五島市農林課の平山氏と川口氏が、五島市の森林に関する現状と取組みについて話されました。日本の国土面積の約7割が森林であり、その4割が人工林。そしてその人工林の約7割が、スギ・ヒノキであり、五島もほぼ同じ状況。戦中の軍儒物資と戦後復興のため大量伐採が続けられ、国内の森林が荒廃。戦後、造林補助事業が公共事業に組み入れられ推進されますが、その後台風などにより各地で大規模な産地災害や水害が発生。森林構造の必要性が国民の間に強く認識されるようになって行きます。

その一方で、政府は戦後の木材価格高騰に対応するため、「木材価格安定緊急対策」を決定。国内森林のさらなる伐採と共に、国外輸入の拡大を推進して行きます。その結果、日本の木材自給率は急速に低下。結果的に日本の木々は、伐期を過ぎてしまっている状況。木材価値の向上、生物多様性の保全、土砂災害防止、水資源を蓄える機能など、間伐があってこそ保たれます。五島市としても、木造化・木質化の推進、地元産木材の販路拡大、未利用材の活用などを積極的に行っていく方針であることを説明し終了しました。

参加者の中には「無知すぎた、目から鱗だった」とおっしゃる方も

3
スペシャルゲストのトークも

最後は、日本全国スギダラケ倶楽部の設立者、若杉浩一氏の講演。

若杉さんは現在63歳。本業はデザイナーで、武蔵野美術大学の教授でもあります。2002年より日本全国スギダラケ倶楽部を立ち上げ、地域とデザインの可能性を模索しながら地域で様々な活動をしています。「涙が出るほどデザインが好き」という彼のここまでの道は険しく、どこに行っても根が生えない、窓際10年たらい回し人生、荒くれて最低男だったという話から始まります。多難な人生経験をコミカルに伝えるスライドデザインと話術に、参加者の心はわしづかみ。信念を貫き通した結果、「デザインは地域を美しくする」という持論どおり、自身が手がけた建物や空間デザインによって地域が元気になった事例を紹介し講演を終えますが、笑いだけでなく、多くの参加者が涙していたことを、のちのダイアローグで知ることとなります。

4
実際に森林や製材所を見学

11:30-12:30 昼食
12:30〜 フィールドワーク

昼食のあとはいよいよフィールドへ。大型バスに乗り込んだ一行は、大戸さん先導の元4カ所を見学しますが、経験者だからこそ知る林業のあれこれに質問が飛び交い、車中でも話が尽きません。1カ所目の見学地、雨戸宿周辺の森林では、真っ直ぐに伸びた杉や、間伐された木々の様子などを見学。次に向かったのは、荒川の土砂崩れの跡がある現場。座学で学んだ、森林が引き起こす災害を目の当りにします。帰りに川と海の合流地点を橋から眺め、山の保全が海の保全に直結していることを実感する参加者。

最後は二本楠にある、五島森林組合へ。山から運び込まれた丸太が、木材として製材されていく過程を見学。大戸さんが大好きだと言う、おが粉(おがくず)の香りに包まれた工場では、皆さん興味深そうに眺めたり、製材された木を触ったりしていました。

5
地域の林業関係者を交えてダイアローグ

13:45-16:00 ダイアローグ、市役所へ戻り解散

見学の後、当初は市役所へ戻り会議室で行う予定でしたが、森林組合事務所をお借りし、ダイアローグ。車座になり、中身の詰まった今日1日の感想を自由に述べます。

「水はコンビニに売っているものと思っていたが、必ず産地(水源)があるんだと知った」「若杉さんの話が強烈過ぎて、自分と重ね涙があふれた。今のままでいいんだと背中を押してもらった気がした」「モヤモヤが晴れた」「自分たちは生態系に生かされていることを再認識した」「100年先の未来を本気で考える良い機会となった」「ちろーくん(大戸さん)の情熱が伝わった」など、多様な感想が聞かれ、皆さん大変満足されているようでした。最後は皆で記念撮影をして、バスで市役所まで戻り解散となりました。

4
実際に森林や製材所を見学

11:30-12:30 昼食
12:30〜 フィールドワーク

昼食のあとはいよいよフィールドへ。大型バスに乗り込んだ一行は、大戸さん先導の元4カ所を見学しますが、経験者だからこそ知る林業のあれこれに質問が飛び交い、車中でも話が尽きません。1カ所目の見学地、雨戸宿周辺の森林では、真っ直ぐに伸びた杉や、間伐された木々の様子などを見学。次に向かったのは、荒川の土砂崩れの跡がある現場。座学で学んだ、森林が引き起こす災害を目の当りにします。帰りに川と海の合流地点を橋から眺め、山の保全が海の保全に直結していることを実感する参加者。

最後は二本楠にある、五島森林組合へ。山から運び込まれた丸太が、木材として製材されていく過程を見学。大戸さんが大好きだと言う、おが粉(おがくず)の香りに包まれた工場では、皆さん興味深そうに眺めたり、製材された木を触ったりしていました。


1
市役所担当課の職員からの座学

最終日の5日目、五島市における浮体式洋上風力発電設備の建設までのストーリーと、実際の躯体視察から、エネルギーを軸にした「未来への投資」について考えます。

10:00 観光ビルはたなかに集合
10:00-10:30 座学① 

まずは五島市未来創造課の川口氏より、五島市における再生可能エネルギーの基本構造や現在の取り組みの説明。2020年に「2050年ゼロカーボンシティー宣言」を行った五島市が、現在排出している炭素エネルギーは約29万トン(1トンは25mプール1面分に相当)。

これを2030年には15万トンに削減する目標を掲げており、この達成に不可欠なのが電化すること。その上で、再生可能エネルギー電力自給率も向上させる為の一助として大きな期待を寄せられているのが浮体式洋上風力発電設備です。計画中の8基が完成し稼働すると、おおよそ6万Mwh/年の発電が可能。現状の五島市の太陽光発電量に匹敵します。

説明の途中、参加者から多くの質問も。中でも多かったのは、「再エネの電力自給率増加によって、電気代が安くなるなど市民へのメリットはあるのか」など、市民への経済効果について。「使用できる送電線の関係等、現状の国内の電力供給の仕組みでは『再エネ量が多いから市民が使う電気代が安くなる』とはならない状況。ただ、直接的ではないけれど、設備建設での雇用増、固定資産税の市への収入、基金としての漁業還元、環境保全の面では大きなメリット。」と、財源増加や、五島市の美しい自然を守る、未来への投資の点では非常に重要な施策であることが分かりました。

2
風力発電と漁業の共存とは?

10:30-11:20 座学②

次に、五島ふくえ漁協組合長、熊川氏による海洋エネルギー発電設備と漁業の共存についてのお話。漁師でもある熊川さんは、洋上風力発電建設の計画を聞いた当初「漁業者の理解を得ないとこれは不可能である。双方のwin-winな取り組みとなり得ることが最重要」と考え建設業者と漁業者との交渉や説明の場には必ず同行。両者の本音や希望をしっかりと把握し、説得を続けました。

躯体の海中部分には漁礁が生まれ、魚が寄り付くことから、未来の漁業者にとって必ず助けになると考え「漁業は次世代への継承に積極的になれないのも事実。このように新しい取り組みが、未来の五島の漁業に希望を持たせてくれる。『あの時しとけばよかった』という後悔をしないために出来ることをしました。」と話す熊川さん。この場でしか聞くことができない、リアルかつドラマチックなお話に、「とても思考を丁寧にする人だなと感銘を受けた。考えることで、テクノロジーと人の暮らしを繋げることが出来る。」「その土地を強く想うことが、希望に繋がるという事実を知った。」と目頭を熱くする参加者も。

2
風力発電と漁業の共存とは?

10:30-11:20 座学②

次に、五島ふくえ漁協組合長、熊川氏による海洋エネルギー発電設備と漁業の共存についてのお話。漁師でもある熊川さんは、洋上風力発電建設の計画を聞いた当初「漁業者の理解を得ないとこれは不可能である。双方のwin-winな取り組みとなり得ることが最重要」と考え建設業者と漁業者との交渉や説明の場には必ず同行。両者の本音や希望をしっかりと把握し、説得を続けました。

躯体の海中部分には漁礁が生まれ、魚が寄り付くことから、未来の漁業者にとって必ず助けになると考え「漁業は次世代への継承に積極的になれないのも事実。このように新しい取り組みが、未来の五島の漁業に希望を持たせてくれる。『あの時しとけばよかった』という後悔をしないために出来ることをしました。」と話す熊川さん。この場でしか聞くことができない、リアルかつドラマチックなお話に、「とても思考を丁寧にする人だなと感銘を受けた。考えることで、テクノロジーと人の暮らしを繋げることが出来る。」「その土地を強く想うことが、希望に繋がるという事実を知った。」と目頭を熱くする参加者も。

3
船に乗って洋上風力発電を見学

11:20-12:00 昼食 はたなかビルにて
12:00 バスにて福江港へ移動
12:30-13:20 見学①

海上タクシーにて椛島浮体建設海域へ。この日の海上は時化。その為見学場所は、崎山地区海域の設置場所が中止となり、洋上での風車組み立て場所である椛島北海域のみとなりました。強い風が吹く中、船内に乗り込み、五島列島観光コンベンションビューロー又野さんによる説明を受けながら移動。椛島海域に入り、風車を間近に捉え参加者皆窓の付近へ。「思ったより大きい」「こんなに近くで見られるのは貴重」と、興奮の様子。

4
スパッド台船の現場にも

13:20-13:50 トイレ休憩、バスにて岐宿地区へ移動
13:50-14:30 見学②

2箇所目は、半潜水型スパッド台船。陸上で建設される躯体を、組み立て箇所まで横向きで運び、半潜水させ垂直立ち上げを行うことができる巨大な船。操作室へ実際に入らせていただき、乗組員の方に写真資料と共に説明を受けました。五島の作業完了と共に、この台船は別の建設場所へ行くので、五島で見られる期間はあとわずか。とても貴重な見学で、参加者のみなさん時間が足りないと言わんばかりの様子でした。「さっき見たあれほど大きな風車の軸を丸々積んで運べる専用の船があるのには驚いた。」「たった一人で、半潜水の角度調整を操作するのがすごい。」「台船の製造会社が地元企業で、なんだか嬉しかった。」と、多くの驚きや学びが。

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スパッド台船の現場にも

13:20-13:50 トイレ休憩、バスにて岐宿地区へ移動
13:50-14:30 見学②

2箇所目は、半潜水型スパッド台船。陸上で建設される躯体を、組み立て箇所まで横向きで運び、半潜水させ垂直立ち上げを行うことができる巨大な船。操作室へ実際に入らせていただき、乗組員の方に写真資料と共に説明を受けました。五島の作業完了と共に、この台船は別の建設場所へ行くので、五島で見られる期間はあとわずか。とても貴重な見学で、参加者のみなさん時間が足りないと言わんばかりの様子でした。「さっき見たあれほど大きな風車の軸を丸々積んで運べる専用の船があるのには驚いた。」「たった一人で、半潜水の角度調整を操作するのがすごい。」「台船の製造会社が地元企業で、なんだか嬉しかった。」と、多くの驚きや学びが。

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太陽光発電のリアルも

14:30-14:50 バス移動、見学③

バスで福江地区に戻る途中、吉久木町の荒神岳5Mソーラー設備を車内から見学。五島藩の末裔である五島氏の土地で、市内でも大規模な太陽光発電設備設置場所の一つです。

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地域の関係者を交えてダイアローグ

14:50-15:05 バスにて観光ビルはたなかへ移動
15:05-17:00 ダイヤローグ、解散

最後は説明者側も、参加者側も皆感じたことをシェア。

「ニュースなどで知る情報と違い、漁師側でかつ実際の現場に携わった方のお話を聞けて、より説得力があった。」「東京でもさんまが食べられなくなってきたりと、実生活でも感じる環境の変化や産業の変化がある。今回参加して学んだことで、子供たちに何ができる?とより一層考えていかなければと思った。」「『あの時しておけばよかったと思わないために』という熊川さんの言葉に感銘を受けた。何が正解か分からない中で、綿密なデータ収集や技術以上に、情熱と五島の未来を必死に考える事が大事だと学んだ。」など、多くの感想が出され、予定よりも30分ほど延長。最終日の「本気の社会科見学」が終了となりました。

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地域の関係者を交えてダイアローグ

14:50-15:05 バスにて観光ビルはたなかへ移動
15:05-17:00 ダイヤローグ、解散

最後は説明者側も、参加者側も皆感じたことをシェア。

「ニュースなどで知る情報と違い、漁師側でかつ実際の現場に携わった方のお話を聞けて、より説得力があった。」「東京でもさんまが食べられなくなってきたりと、実生活でも感じる環境の変化や産業の変化がある。今回参加して学んだことで、子供たちに何ができる?とより一層考えていかなければと思った。」「『あの時しておけばよかったと思わないために』という熊川さんの言葉に感銘を受けた。何が正解か分からない中で、綿密なデータ収集や技術以上に、情熱と五島の未来を必死に考える事が大事だと学んだ。」など、多くの感想が出され、予定よりも30分ほど延長。最終日の「本気の社会科見学」が終了となりました。


昨年「本気の社会科見学」参加者の感想

他社の新規事業部の人と深く語り合えた

只熊憲治さん(40代、大手自動車メーカー勤務、マネジャークラス)
仕事で「社会課題解決につながる新規事業」を生み出す部署にいるので、五島のように少子高齢化が進行し、さまざまな社会課題を現場で感じることができる場所は、本当に「学びの多い場所」でした。また同じような課題意識を持っているビジネスパーソンとダイアローグ(対話)できたことは非常によい機会でした。みんな知的で素敵なメンバーだったので、今後も繋がり続けて意見交換や交流を続けていきたいです。心底、実りのある時間でした。
新規事業部

普段、触れている情報の限界を痛感した

見海顕治さん(50代、不動産業、経営者)

やはり、本やテレビを通じて得られる情報って限られているんだな、と痛感しました。現場で体感できたことが本当によかったです。実際に連日さまざまな社会課題について座学・フィールドワーク・ダイアローグ(対話)を繰り返す中で、事業に関するアイデアが前進していきました。どんな技術が活かせそうか、そのためにはどんな人材とパートナーシップを結ぶのがいいかなど、具体的な「次の動き」を考え始めました。
経営者

新規事業に欠かせない「ミクロの視点」を持てた

高橋 奈穂さん(30代、大手印刷会社勤務、新規事業開発担当)
ビジネスパーソンは「マクロの視点」は割と持っているのですが、地域で暮らしている市民の皆さんの「ミクロの視点」を持つ機会がなかなかありません。その意味で、「ミクロ」を見ることの大切さを痛感しました。その一方で、自分と同じように企業で新規事業に関わるビジネスパーソンの皆さんと話す中で、社内では得られない視点が持てたのもよかったです。
新規事業部

「20年後の社会」を構想する体感知が得られた

丹羽岳志さん(50代、大手医薬品メーカー勤務、経営企画部、マネージャークラス)
滞在を通して、一企業人として、「20年後の社会」を考えるのに必要な貴重な体感値が得られたと思います。ゲストも素敵な方が揃っていたので、普段なかなか話す機会がないようなメンバーと深く語り合えたのがとてもよかったです。当初から「人脈づくり」が一つの重要な目的でしたが、それをちゃんと果たせましたね。今後、仕事でも活かしていきたいな、と帰ってから早速動いています。
経営企画部

普段、触れている情報の限界を痛感した

見海顕治さん(50代、不動産業、経営者)

やはり、本やテレビを通じて得られる情報って限られているんだな、と痛感しました。現場で体感できたことが本当によかったです。実際に連日さまざまな社会課題について座学・フィールドワーク・ダイアローグ(対話)を繰り返す中で、事業に関するアイデアが前進していきました。どんな技術が活かせそうか、そのためにはどんな人材とパートナーシップを結ぶのがいいかなど、具体的な「次の動き」を考え始めました。
経営者